マツダ、新型「デミオ」で狙う"飛躍"とは?

日本で巻き返し、世界に打って出る

10月31日に決算会見を行ったマツダの小飼雅道社長

マツダが調子を上げている。10月末に発表した中間決算は、売り上げ、利益ともに過去最高を更新。グローバルの販売台数は前年同期比6%増の約67万台と、08年度(約70万台)の過去最高の水準に迫る勢いだ。 

主力の北米市場では14%増の22.6万台と好調。欧州や中国も2ケタ増となるなど、販売の8割を占める海外は各地域で数字を伸ばしている。一方、苦戦を強いられたのが日本だ。上期は18%減の9万台となり、小飼雅道社長は決算会見で、「消費増税の反動減が想定よりも長く続いた。正直苦戦した」と振り返った。

早くも新車効果が発現 

新型「デミオ」に期待されている役割は大きい

国内市場の巻き返しを託すのが7年ぶりにフルモデルチェンジした新型「デミオ」だ。今年9月の発売から1カ月で、月間販売目標5000台の4倍近くとなる1万9000台を受注する好調な滑り出し。デミオの投入効果で、10月には消費増税後初めて販売台数が前年同月を上回った。

トヨタやホンダが新型車にハイブリッド(HV)システムを採用することで燃費性能の引き上げを図る一方、マツダは独自の路線を行く。燃費性能と走行性能だけでなく、開発・生産コストの大幅な改善を狙い設計を全面的に見直した基盤技術「スカイアクティブ」を2012年以降発売の新車に順次採用しており、デミオはその第4弾となる。

ガソリン車に加え、国内メーカーの小型車として初めてディーゼルエンジンの搭載車を開発し、燃費は30.0km/lと軽自動車やハイブリッドカーを除いたエンジン車でトップに立った。ディーゼル車は約178万円からと、価格帯で他社のハイブリッド車と競合するが、受注台数の6割超を占める人気となっている。

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