北朝鮮は「食料不足」から脱却したのか

現地専門家は「穀物生産は増勢維持」を強調

 国交もなく、経済データを開示しない北朝鮮経済を把握するのは難しい。韓国や米国の政府機関が、推定したデータを発表しているが、実際の経済状況を推し量るには不十分だ。とはいえ、現地の専門家が自国経済をどう見ているかを知ることも重要だ。東洋経済は今年9月下旬、平壌で朝鮮社会科学院経済研究所の専門家2人から、現在の経済状況を聞いた。具体的なデータはほとんど非開示だったが、農業と工業での彼らなりの分析を教えてくれた。本コラムでは、農業の現状について、同研究所農業経営室の金光男室長の見解を掲載する(インタビューは2014年9月25日)。
杖をつきながら平壌国際空港で指導に当たる金正恩第1書記。レポートにあるように、金第1書記は農業の近代化を重要視する(11月初旬、KCNA/新華社/アフロ)

2013年の穀物生産量は562万トン、前年比32.6万トン増

――2013年の穀物生産量はどれくらいか。

2013年の穀物生産量は562万4000トンとなり、前年と比べ32万6000トン増えた。農業生産が増加したことは、コメなどの優良品種の作付面積を広げたことも大きな要因となった。同時に、各地の気候や条件に合った品種、また促成で多収穫、少肥料でありながらも病害虫に強い品種を作付けできたこともある。昨年は1ヘクタール当たり10トンの生産があったが、今年は10〜13トンへと増産できるのではないだろうか。

――今年は春先から水不足で農業分野の成果を危ぶむ報道が、北朝鮮メディアからも出ていた。現状はどうか。

水不足の影響はたいへんなものだった。100年に1度と言われるほどの大干ばつだった。ただ、先日訪れた(北朝鮮南西部の)黄海南道の協同農場では、水不足の中で苗作りから努力し、作況は1ヘクタール10トンを超えそうな様子だった。これは苗を改良することで1週間は水を与えなくても生育が保証される苗を開発したこともある。さまざまな方法を取り入れ、問題を解決したと協同農場から聞いた。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。