資金殺到のエボラ関連銘柄、その実態

2週間で株価4倍、その賞味期限は?

富士フイルムホールディングスが開発したアビガン(ファビピラビル)が、エボラ出血熱の治療に効く可能性

10月以降、世界の主要株式市場が調整に見舞われる中、国内の「エボラ関連銘柄」は逆に急騰している。

たとえば米国デュポン社製の防護服販売を手掛けるアゼアス。10月1日終値471円から、17日には取引中に1890円の高値をつけ、2週間で株価は4倍になった。

ここ数年同社の業績は伸び悩み、2014年4月期の営業利益は1億1900万円まで縮小。9月に最も売買高が少なかった日は、2万3200株の商いしかなかった。しかし、10月17日の商いは、1255万株まで膨らむ大盛況となった。

ほかにも、日本エアーテック、ダルトン、日本アビオニクスなど複数の銘柄が、「エボラ関連銘柄」として高騰している(上表)。

株価は実態から離れた水準に

これはアベノミクス効果が薄れ、株式市場が材料を欠いていたことが背景にある。大手証券会社の株式調査部長は「全体相場が軟調な中で、短期筋がエボラ関連銘柄に飛びついた。『買いが買いを呼ぶ』展開で、株価は実勢から離れた水準になっている」と指摘する。

10月1日から17日にかけて株価が2.8倍になった日本エアーテックは、クリーンルーム技術を応用した隔離搬送用のバイオセーフティカプセルなど、感染防止設備を展開している。しかし、同社の大重一義管理本部長は、「医療機関などからの受注増につながる可能性はあるが、現時点ではエボラ出血熱対策の受注は入っていない」と語る。

同じく、クリーンルームから派生した感染防止設備を医療機関向けなどに製造販売するダルトンも、目立った受注増には至っていないという。

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