日産の社長広報がウルグアイ大使になった!

カルロス・ゴーン専属の“元祖“、田中径子氏に聞く

10月2日、民間企業から直接起用される初の女性大使が誕生した。日産自動車で長く広報担当を務めてきた田中径子氏(54)だ。日産の子会社ジヤトコに執行役員待遇で出向していたが、9月末で日産を退職。南米のウルグアイ大使に就いた。
実は田中氏は日本の自動車業界で有名人だ。日産が1999年に仏ルノーと資本提携した際に、日産へ来たカルロス・ゴーン社長(当時はCOO=最高執行責任者)の専属広報担当に就任。世間がゴーン氏の一挙一投足に注目する中で、約5年間にわたってその役割を務めた。今は後任に譲っているが、ゴーン社長専属広報の“元祖”である。
「ゴーン氏にも臆さず、意見をはっきりと述べ、それをゴーン氏が聞き入れていたようなところがあった」。田中氏をよく知る人物は証言する。その田中氏がどうやってウルグアイ大使に選ばれたのか。舞台裏では何があったのか。本人を直撃した。(撮影:梅谷 秀司)

――民間企業からいきなり大使に就任です。

これまでも総合商社出身の方を中心に、民間からいきなり大使に就く例はありましたが、外務省は民間出身の大使や総領事をさらに増やしたいという方針を持っているようです。そこで今回、日産自動車に候補者推薦の打診があり、私を含む複数名がリストに挙がって、私が選ばれました。

候補の中には男性もいたようで、決して女性を指定したワケではなかったと聞いています。外務省が日産に打診したのは、日本を代表するグローバル企業だという認識を持っているからでしょう。

外務省からの連絡はすべて日産役員経由で

――事前に話があった?

日産から最初に話を聞いたのが今年の春先です。その後、8月ごろにウルグアイ大使就任が決まりました。私の年齢だと総領事に選ばれる可能性もあったようですが、大使ということでそれにも驚きでした。

――外務省から連絡があったのですか。

最初の打診も内定もすべて日産の某役員からの電話で連絡を受けました。ウルグアイ大使内定を知らされたときは、「返事は明日でいい」とも言われましたが、即答しました。ウルグアイは「南米のシンガポール」を目指していて、治安もいいと聞いています。

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