日産の社長広報がウルグアイ大使になった! カルロス・ゴーン専属の“元祖“、田中径子氏に聞く
――民間企業からいきなり大使に就任です。
これまでも総合商社出身の方を中心に、民間からいきなり大使に就く例はありましたが、外務省は民間出身の大使や総領事をさらに増やしたいという方針を持っているようです。そこで今回、日産自動車に候補者推薦の打診があり、私を含む複数名がリストに挙がって、私が選ばれました。
候補の中には男性もいたようで、決して女性を指定したワケではなかったと聞いています。外務省が日産に打診したのは、日本を代表するグローバル企業だという認識を持っているからでしょう。
外務省からの連絡はすべて日産役員経由で
――事前に話があった?
日産から最初に話を聞いたのが今年の春先です。その後、8月ごろにウルグアイ大使就任が決まりました。私の年齢だと総領事に選ばれる可能性もあったようですが、大使ということでそれにも驚きでした。
――外務省から連絡があったのですか。
最初の打診も内定もすべて日産の某役員からの電話で連絡を受けました。ウルグアイ大使内定を知らされたときは、「返事は明日でいい」とも言われましたが、即答しました。ウルグアイは「南米のシンガポール」を目指していて、治安もいいと聞いています。