プロが教える!「SNSの誹謗中傷」で病まないコツ 批判コメントはこう分解して対処する

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ちなみに、①と②のケースは、SNSなどで発信相手がわかれば返信することもあります。その後の会話でやたら意気投合することも、ままあります。ですが、③のケースはスルー一択です。というのも、こういう人たちは、自分が投げたゴミで相手が傷ついたり怒ったりしているのを見るのが大好物だったりするからです。というか、それが見たくて絡んでいる。ですから、反応すると喜んで、第2弾を投げてきます。

本人に反論の返信をするだけではなく「こんなコメントをする人がいます。みなさんぜひ、通報してください」「こういう嫌がらせで、食事も喉を通りません」といった投稿をするのも、とっても相手に喜ばれます。なので、スルーします。

もちろんブロックしてもいいのですが、ブロックする=反応しているということを相手に知られることにもなるので、私はよっぽどではない限り、ただただスルーします(もちろん身の危険を感じるような絡まれ方は通報すべきですし、名誉毀損などの場合は、情報開示の手続きをとるべきです)。

泣き寝入りするのかと言われれば、そうかもしれませんが、泣いていなければ泣き寝入りではありません。こちらが1ミリも心を動かされないと決めればよいのです。

④届かなくてよい読者に届いた

私はAmazonレビューの低評価を読むのがわりと好きなのですが、書籍に関しては、④の「本来届かなくてよい読者に届いてしまった」が、ままあります。

たとえば、「普段ファッション誌を読まない層に、ファッションの基本の『き』を届けたい」と思って作った本が、超ファッショニスタに届いてしまって「当たり前のことしか書いてなかった」と低評価を受けるといったケース。

こういうときは、「ごめんなさい。あなたのための本じゃなかったんです。お金と時間をかけてくれたのにごめんなさい」と心の中で謝ります。「書籍に関しては」と書いたのは、雑誌やウェブ媒体は、想定読者がはっきりしていることが多く、あまりこういった読者のズレが起こりにくいからです。

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