「フリル」、10億円調達で次のステージへ

激闘C2C市場最前線を追う<3>

 国内スタートアップ市場では様々なC2Cサービスが2012年頃から生まれており、2014年にその一部が大きく花開こうとしている。第一弾のメルカリ、第二弾のチケットストリートに続き、最終回の第三弾はフリマアプリ「Fril(以下フリルと表記)」を運営するFablic。同社は本日2014年9月25日にジャフコ、クックパッド、コロプラから総額約10億円の資金調達を実施したと発表した。増資を契機に、どのようにギアチェンジしていくのだろうか。フリルの成長戦略を、代表取締役の堀井翔太氏に話を聞いた。

 

ショップ店員が使うファッション特化型フリマアプリ

フリルは2012年7月にサービスインしており、すでに2年強の運営実績がある。国内初のフリマアプリとして市場を拓いてきた先駆者でもある。つい最近まで広報に関してはステルスモードを貫いており、スタートアップ関連メディアでもフリルに関する情報はあまり見かけない。今回のタイミングでは約10億円の大型資金調達も発表したが、それまでは億単位で資金調達することもなく、地道な「地上戦」でユーザー数を伸ばしてきた。

「C2Cサービスの成否の鍵は場の熱量だと考えていました。マッチングサービスは鶏が先か卵が先かとい問題がいつもありますが、出品側を確保することが先決。300件出品が集まらないとアプリをローンチしないと決め、週末に代々木公園のフリマなどで商品を買って用意していました。最初のプロトタイプは3カ月で作りましたが、その後のユーザーテストに2カ月かけ、200カ所くらい細かい修正を経て、ローンチしました」

■Fril(フリル)事業数値
ダウンロード数:200万を2014年9月中に突破見込み
出品数:1日5万品前後(数万品中盤)
流通総額(成約金額):月間5億円以上
ユーザー層:10代後半から30代前半の女性。ボリュームゾーンは20代女性で、大学生、主婦、ショップ店員など
海外展開:直近では予定なし

 

ユーザーテストの際に協力してくれたユーザーをFacebookグループに招待し、機能改善やロゴ変更の際にグループで意見を聞いていったという。フィードバックをもらう代わりに、フリル内で使えるポイントを付与するなど、緩くABテストを重ねられる仕組みを作り上げた。フリルのカスタマーサポートには30名弱のアルバイトがいるが、全て元(現)フリルユーザー。実際のユーザーだからこそ、ユーザー心理が理解でき、細かいユーザーサポートを実現できているといえそうだ。

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