「家事のシェアリング」は普及するか

タフな29歳女性起業家の挑戦

 2011年にはクリス・アンダーソンの『シェア<共有>からビジネスを生みだす新戦略』という書籍が発売され一世を風靡したことがある。米国ではAirbnbのようなスタートアップも登場し、スタートアップ界隈ではシェアリングエコノミーサービスは、ひとつのヒットジャンルだ。
 しかし収益モデルの脆弱性からか、大型資金調達に至ることなく、少なくない数のサービスが市場から撤退した。シェアリングエコノミー銘柄は儲かるのか? そんな懸念もある中で、回を分け3つのサービスを紹介する。
 第2回目は家事シェアリングサービスAny+timesを運営する、株式会社エニタイムズ代表取締役角田千佳(つのだ・ちか)氏に話を聞いた。

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顔が見える相手なら、気軽に掃除を頼める

部屋の掃除をするほどの体力が残っていない。休みの日はゆっくりしたいというビジネスマンは多いのではないだろうか。筆者は部屋の掃除が苦手だ。そんな時に「Any+times」のような家事シェアリングサービスは重宝するかもしれない。

現に筆者はこのサービスを3度ほど使っている。部屋や水回りの掃除2時間程度で4000円だ。たとえば「部屋を1月23日に掃除してほしい」という仕事依頼を登録する。すると、「サポーター」と呼ばれる家事を手伝ってくれるユーザーから応募が入る。条件が合えば家事をお願いするという、家事シェアリングのC2Cサービスだ。

Any+timesの家事代行依頼フォーム

家事代行サービスといえば大手の「ベアーズ」やスタートアップでもクラウド家事代行をうたう「Casy」や「タスカジ」といったプレイヤーも存在する。しかし、C2Cサービスとして仕事を受ける側のプロフィールがサイト上で見えるのはAny+timesのみだという。

知らない人に何かを頼むのは敷居が高いと感じる人は少なくないだろう。ベアーズなどはサイト上で発注後に事業者が登録ユーザーに発注するという流れになり、仕事をするまで相手の顔が見えない。仕事を受ける人のプロフィールが開示されており、サイト上でよい評価がたまっていると、依頼する側の敷居が下がるかもしれない。筆者は実際にAny+timesを利用して、プロフィールの有無が利用への心理的障壁を下げたと感じた。

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