保険料値上げで、家計がつぶされる 【短期集中連載】保険は今より6割安くできる!

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保険会社の社員が自分の家族にしか教えないノウハウをまとめた書籍『本当の保険の選び方』のヒットから4年。都倉健太氏が満を持して刊行するのが、新刊『保険は今より6割安くできる!』(東洋経済新報社刊)だ。
大増税、物価高騰、年収減で経済的にピンチを迎えるサラリーマンに向けて、家計の重荷である保険料を削減するコツを、豊富な事例でやさしく解説。今回の連載では、保険料を年20万円以上払っている方に向けて、「今すぐ保険が安くなる情報」を紹介する。
火災保険や自動車保険、あらゆる保険が見直しの対象だ(アフロ)

火災保険の長期契約期間が短縮化、実質値上げに!

「火災保険 10年超廃止」「来秋契約分から実質値上げ」――。
 こんな見出しが、9月15日付け日本経済新聞朝刊の一面に掲げられた。
 ご覧になった方も多いと思うが、「また保険料が上がるのか」と、ため息をつかれたことだろう。損害保険会社各社は、来年(2015年)10月以降に引き受ける火災保険の契約期間を、現行の最長36年から、最長10年に改めることになった。

これがなぜ、「実質値上げ」につながるかというと、火災保険はなるべく長期で契約をして、保険料を一括で支払うほうが、1年ごとに契約更新した場合に比べて大幅に安くなるからだ。

そもそも火災保険は、「建物」と「家財」は別々に保険契約をする必要がある。そのうち建物の火災保険は、これまで最長36年分まとめて長期契約できるとされてきた。

一方で、家財の保険は建物とセットなら、同じく36年契約も可能だが、家財の保険だけなら最長で5年契約となる。保険の契約期間が長いほど、割引がきいて保険料は安くなる。もしも36年分の保険料をまとめて払ったら、1年契約の約25年分程度の保険料で済んでしまうのだ。

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