日産、EVバッテリーの生産縮小を検討 韓国LGケムから調達する可能性
[パリ 15日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は、電気自動車(EV)で主に使われるバッテリーの生産縮小に向けた準備を進めている。事情に詳しい関係筋が明らかにした。
日産・仏ルノー
日産はまた、ルノーと同様に、今後発売される一部のモデルで韓国のLGケム<051910.KS>から価格が安いバッテリーの供給を受ける可能性がある。
1人の幹部は匿名を条件に、「われわれはバッテリー製造でリーダーとなることを目指したが、実際は考えていたよりも競争力がなかった」と述べた。「価格と性能の両面から言えば、われわれはLGに6カ月から1年の後れを取っている」とした。
関係筋によると、日産とルノーによる調達の集中的な見直しに続き、英サンダーランドおよび米テネシー州の電池工場についての決定が来月予定されているという。
別の関係筋は、「ルノーは明らかにLGからの調達の拡大を望むし、日産のエンジニアは社内(生産)の維持を望むだろう」と指摘した。