カープ女子聖地は「ドケチ経営」でできている 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<1>

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いったん1階へ下りてグッズショップへ。ツボにはまったのは、カープ坊やの絵柄が描かれたボックスティッシュ。中身のティッシュが真っ赤でものすごく不気味だ。さんざん迷った挙げ句、結局買わなかったが、あとから少々後悔した。2階はレプリカユニフォームのコーナーで、育成選手に至るまで全員の分が揃っている。

次に、まだ人が少ないうちにと思い、本連載にあたって筆者が独自に決めたミッション「女子トイレの個数を、洋式、和式別に数える」という作業に着手した。

内外野はつながっていて1周できる。メインの3階コンコースの女子トイレは全部で7カ所。個室の数は洋式が89で和式が28、合計117個。3階はVIPフロアなので入れず、5階コンコースへ。女子トイレが5カ所で個数は洋式のみ28個。その上のビジター専用応援席には入れなかったので数えていないが、ここにもトイレが1箇所ある。いずれも新しい球場だけに洋式設置率が高く、清掃も行き届いていて快適だ。

いまの子供は家のトイレはもちろん洋式だし、学校も洋式設置率が上がっており、和式トイレで練習をする機会がない。ゆえに小さな子供は和式で上手に用を足せず、すぐに汚れて悪臭を放ってしまう。洋式化は女子にとって譲れない絶対条件だ。

一方、70歳代以上には和式じゃないと落ち着かないという人が一定割合いる。この球場は60歳代、70歳代の年配カップルが非常に多い。和式はおそらく年配者に配慮したものだろう。

女子トイレは洋式117、和式28

カウントできた個室の数は洋式117に和式28の合計145個。女子だけの観客動員数がわかれば、その数字と比べるのがベストなのだが、そんな数字は世の中に存在しない。そこで他球場との比較の目安にするため、球場キャパ3万3000人と比較してみたところ、結果は0.43%。昨年の1試合平均入場者数比だと0.65%である。

最もトイレ利用率が上がる7回終了後でも女子トイレには行列は出来ず、逆に男子トイレにはちらほら行列が出来ていた。

最低限度のミッションを達成したので、次はユニークな座席のチェック。1塁側外野席のど真ん中にぽっこりバットの先のようなオブジェが張り出している。このバットのグリップ部分は座席下に設けられたスポーツバーに行くとある。

ここは焼き肉のたれのエバラ提供の特別席「エバラびっくりテラス」。3階コンコースにはバットの左方向に通路階段があり、そこを下りると中へ入れる。DUSKINと章栄不動産の広告の下にある窓がこのスポーツバーの窓。グラウンドレベルの目線での観戦ができ、通常は500円の入場料を払うと入れるが、この日は貸し切りで入れてもらえなかった。

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