2022年の株式市場は「大荒れの年」になりそうだ 「壬寅(みずのえとら)」は常識が覆される年

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1962年の「壬寅」にはキューバ危機が起き、核戦争の一歩手前まで行った。2022年の「壬寅」も大きな政治的事件があるのだろうか(写真はケネディ大統領:AP/アフロ)

私に限らず、マーケット関係者は、毎年、年の瀬が近づくと来年の干支(えと)が気になる。未知の世界がどうなるか知りたいのだ。

2022年の干支は「みずのえとら」であることに注意

2022年は寅年だが、まず「寅(とら)」とは何か。十二支(じゅうにし)の1つで、子(ね:ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う:うさぎ)・辰(たつ)・巳(み:へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い:いのしし)」の3番目に数えられている。

寅は、地中の生物が陽気とともに地上に出るさまを表す。なぜなら、寅の上の「うかんむり」は建物・組織を表し、下の字は人が協力する・人を助ける意味があるからだ。

現代では「干支(えと)」というと、上記の十二支だけを指すことも多い。だが「来年の干支は」と言われれば、「壬寅(みずのえとら)」と答えるのが正しい。そこで、先人の知恵を借りながら、2022年=壬寅の年の日本株式相場を予測してみたい。

本来の干支(えと)は、「甲(コウ:きのえ)・乙(オツ:きのと)・丙(ヘイ:ひのえ)・丁(テイ:ひのと)・戊(ボ:つちのえ)・己(キ:つちのと)・庚(コウ:かのえ)・辛(シン:かのと)・壬(ジン:みずのえ)・癸(キ:みずのと)」の「十干」(じっかん)と「十二支」を合わせて「十干十二支(じっかんじゅうにし)」で表される。

ちなみに、十干はのちに生まれた陰陽五行説と結びつき、森羅万象を表す五行(「木」「火」「土」「金」「水」)の 、陽である兄(え)と陰である弟(と)の10パターン(5×2)でできていることがわかれば、ぐっとわかりやすくなるだろう。

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