コロナ禍での就活が「不都合ばかりでない」理由 オンラインが浸透、文系と理系で不安度に差も

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楽観派ではオンラインのメリットを挙げるコメントが多い。メリットの第1はお金がかからないこと。移動せずに済むので交通費が不要になり、飲食代や宿泊費もかからない。

「移動しなくてよくなった」(理系・その他私立大)

「時間もお金も節約できた」(文系・早慶大クラス)

「地方在住者にとっては非常によかった」(文系・上位国公立大)

移動して参加する採用イベントは1日に1件、多くても午前、午後の2件が限界だ。しかし、オンラインの採用イベントはバーチャル空間なので、参加は自由自在だ。そして、たくさんの企業を受ければ内定を得られる確率が上がる。

「オンラインでの説明会や面接だと、たくさんの企業を受けられる」(文系・その他国公立大)

「オンライン化によって選考やインターンなどの機会が増えた」(文系・旧帝大クラス)

「家で受けられるからこそ、1日に何社も受けることができた」(理系・早慶大クラス)

オンラインだと「自分らしく話せる」

人事はオンライン面接の欠点として「雰囲気がわからない」「全身を見られない」などを挙げる。またオンライン面接の印象と入社後の印象がまったく異なっていることもあるそうだ。つまり、人物の判定に自信が持てないらしい。

しかし、学生側から見ると、見透かされることの少ないオンライン面接は気楽であり、メリットと感じる学生はかなりいる。

「全てオンラインで選考が完結する」(理系・早慶大クラス)

「オンラインで自分らしく話せたし、時間が拘束される頻度が減った」(文系・上位私立大)

「オンライン面接の方が楽だから」(文系・その他国公立大)

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