今年の秋、あまりにも寒暖差が激しかった理由 この冬はラニーニャ現象で厳しい寒さに

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10月前半と後半では様変わり、夏から冬へと切り替わったようでした(写真:Ushico/PIXTA、A-RIZE/PIXTA)

今年は10月になっても熱中症に警戒が必要な暑さに見舞われました。半袖の出番が続き、衣替えのタイミングが掴みづらく感じられた方もいたでしょう。

しかし、10月後半になると一気に冬を感じるほどの寒さに。これほど寒暖差が大きくなったのはなぜでしょうか。

10月前半は記録的な暑さ

10月前半は、北日本から沖縄・奄美まで、全国的に平年より気温が高くなりました。

地域平均気温平年差の経過(出所:気象庁)

(外部配信先では図表や写真などを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

特に西日本は、10月上旬の平均気温が平年より3.0℃高く、1946年の統計開始以来1位の記録を更新しています。

10月初旬は真夏のような暑さでした(写真:A-RIZE/PIXTA)

10月2日は、東京で30.1℃の真夏日になりました。

3日は、日田(大分県)で最高気温35.3℃を観測。10月に35℃以上の猛暑日になったのは、九州では初めてのことです。

4日は、札幌27.5℃、弘前(青森県)28.6℃、宮古(岩手県)30.5℃など、北日本で10月としては観測史上最も高い気温が続出しました。

鹿児島は、14日まで25日連続で30℃以上の真夏日となり、秋(9〜11月)の真夏日連続記録を更新。秋になっても、暑さが記録的に長く続いたといえます。

どうして記録的な暑さになったのでしょうか。

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