いよいよ、「一段のドル高円安」がやって来る

低すぎる米国金利反転、為替のこう着状態終了か

前回、ドル高円安が進んだのは2013年の12月末。再び、「一段のドル高円安」になるのか(ロイター/アフロ)

ドイツの10年金利が1%の大台を下回った。これは8月15日のことだ。欧州の金利低下に引きずられ、米国の10年金利も2.3%台と、昨年半ば以来の水準まで下がり、日本の10年国債金利も、0.5%の水準を一時下回った。

欧州の金利低下に、足を引っ張られている米国金利

筆者にとって、米国長期金利がここまで低下するのは想定外の事態である。米国経済は、4~6月に成長率が年率で4%へと加速し、雇用(非農業者部門)の伸びも月20万人を超えるなど、悪くない。

一方、デフレリスクに直面するユーロ圏では、ECB(欧州中央銀行)による追加金融緩和への期待が根強いうえ、さらにロシア・ウクライナ情勢の緊迫化で欧州経済が大きく減速するとの見方が重なった。欧州での金利低下に足を引っ張られたため、底堅い成長が持続している中で米国金利が低下した格好である。

ECBのドラギ総裁が、スペインなど周縁国の国債金利をさらに低下させるため、資産購入規模を拡大させる緩和策は、経済状況から判断すれば妥当である、と筆者は考えている。ECBの金融緩和によって、ユーロ圏において金利低下圧力が高まることは、ある程度想定された。

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