米国にもある「輸出入銀行」、これは必要? <動画>期限ギリギリまで攻防が続く見通し
バラク・オバマ大統領は8月23日、企業家に対し、連邦議会が合衆国輸出入銀行(the U.S. Export-Import Bank)を再認可するよう、圧力をかけることを求めた。保守的な共和党員数人が望んでいるとおり、連邦議会が再認可に失敗した場合には、同行は9月30日以降の新規の与信を停止する可能性があるためだ。
この知名度の低い金融機関は、米国外の米国製品の買い手に対して貸し付けを行うことを業務としている。オバマ大統領は、週次のラジオ演説で、連邦議会が同行の閉鎖を容認すれば、米国の輸出増を妨げ、経済成長を阻害することになるだろうと述べた。
「連邦議会が行動しなければ、米国外において製品販売を行う数千の大小の企業が、全く不必要な打撃を被るだろう」
不必要?それとも有用?
米国の輸出分野において比較的小さな役割を果たす一方、同行は政治的な紛争の火種となった。
保守的な共和党員が不必要かつ潜在的にリスクの高い政府プログラムとして指摘する一方で、穏健派と民主党員の大半は、新しい市場を模索する企業にとっての有用な手助けであるとして同行を擁護する。
演説を通し、オバマ大統領は休暇を取得している連邦議会議員と連絡を取るよう聴衆に呼びかけた。
「あなたがもし同行の融資を受けて新しい市場を開拓し、新規の雇用を創出しようとしている小規模企業家もしくは大企業の従業員だとしたら、議員に伝えて下さい。あなたの仕事を消耗品のように捉えるのは止めて、本当の意味で、米国の成功に不可欠なものとして捉えるように、と」