岩澤信夫 その1【全4回】 耕さない田んぼで利益の出るコメ作りをする

田んぼを耕さなければおコメはできない--ほとんどの人がそう信じています。しかし、私は耕さない田んぼで、肥料も農薬も使わずにおコメを作る方法を、20年かけて考え出しました。この「不耕起栽培」をやっている農家は、経済的にもうまくいっています。

今、普通に田んぼを耕し肥料・農薬を使っておコメを作ると、1キログラム約300円の生産費がかかります。ところがおコメの卸価格は200円強。補助金も焼け石に水で、人件費をタダと見てようやくトントンです。

ところが不耕起栽培で作ったおコメは、無農薬・無肥料で安心なので高い値段で売れます。私の家のそばの農家は1キログラム600円以上、新潟県のある農家は3000円以上で売れています。トラクター代やその燃料費、農薬・肥料代がかからないので、利益もしっかり出ます。

私は農業を始めた当初、スイカ作りを夢中になってやっていました。当時は竹ひごにフィルムをかけたトンネルで栽培するというのが一般的な方法でしたが、その上にさらに大型の鉄パイプを組みビニールをかけました。すると1カ月以上早く出荷できるようになり、10アール10万円の売り上げが常識のところ、10アール50万円を売り上げることができました。

次に私はイネ作りの研究に没頭しました。1980年と81年の東北冷害を経験し、冷害に強いイネ作りを目指しました。冷害でも被害の少ない田んぼがあり、その持ち主を訪ねて回ると共通項がありました。

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
人生に差がつく経済学<br>行動経済学で賢くなる!

キャリアでも恋愛・結婚でも役立つ、行動経済学。今年、ノーベル経済学賞を受賞した分野だ。人間の非合理的な行動を説明し、働く人に有益。経済学者とライザップ社長の対談も掲載。