有力新薬を相次ぎ投入し国内ナンバーワン目指す--第一三共次期社長 中山讓治

有力新薬を相次ぎ投入し国内ナンバーワン目指す--第一三共次期社長 中山讓治

国内第3位の大手製薬企業、第一三共で、旧サントリー出身という異色の経歴を持つ新社長が誕生する。新薬の不足や買収したインド子会社ランバクシー・ラボラトリーズの巨額赤字など、業績低迷の誤算が続いた同社をどう成長軌道に戻すのか。世界的な環境激変下での製薬ビジネスの展望について、中山讓治次期社長に聞いた。

--製薬産業は、主力医薬品の特許切れや米国での医療保険制度改革など、激変期に入りつつあります。

グローバル展開する大手製薬企業にとって、米国市場が大きく変わり始めたことによるインパクトは大きい。大型製品の特許切れが相次ぐ「2010年問題」のみならず、(国民皆保険を目指した)オバマ政権の医療保険改革など、大きな変化が起きつつある。欧州では数年前から突然薬価が切り下げられたり、英国での経済的な尺度を取り入れた新薬への厳しい対応など、変化が起きている。

--米国での「2010年問題」の影響は。

当社の場合、主力製品の特許が切れるのではなく、間接的な影響を受ける形だ。たとえば高血圧治療薬では、他社の主力製品の特許が切れてジェネリック医薬品(後発医薬品)に置き換わることで、当社の最主力薬オルメテック(一般名オルメサルタン)が後発医薬品との競争にさらされる。当社としては主力製品の有用性について、医療現場にしっかりと知らしめていく努力が今まで以上に必要になる。

オルメテックは降圧効果が極めて高いうえに、さらなる降圧効果が見込まれる配合剤も現在、米欧で承認申請中だ。米国でのARB(アンジオテンシン・受容体拮抗薬)でのシェアは現在3位で、限りなく2位に近づいている。米国市場でも一段の売り上げ拡大を見込んでいる。

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