ちょっとした工夫で、選手は大きく変わる

侍15U・鹿取監督が考える、国際経験の重要性

侍ジャパン15U代表を率いる鹿取義隆(写真:日本野球機構提供)

四方を海に囲まれる日本にとって、外国人と日常で接する機会はヨーロッパやアメリカの人々と比べて圧倒的に少ない。グローバル社会でビジネスをするうえで、肌感覚で異国の価値観や文化、気質を知らないことが、障壁になることがある。

そうしたハードルを乗り越え世界で活躍できる人材になるには、中学生くらいの早い年齢から外国を知ることが一つの手だ。今夏、侍ジャパン15U代表(15歳以下の野球日本代表)は幸運にもそうした体験を持つことができた。7月31日に開幕した15Uワールドカップでは1次ラウンドでアメリカ、パナマに敗れたものの、若くして憶えた敗北感は将来の糧になるはずだ。

2006年WBCでの屈辱

国際経験の重要性を、2011年から侍ジャパン15U代表を率いる鹿取義隆は身をもって知っている。世界を相手にかつてない屈辱を味わったのは、日本代表の投手コーチとして挑んだ2006年ワールド・ベースボール・クラシック。韓国戦で敗れた直後、歓喜する相手はマウンドに国旗を突き刺したのだ。

「屈辱でしたよ。相手の行動を見た瞬間、『どうしよう』って思った。負けたときには悔しさがあるでしょ? そういう経験を若い年代から経験しておけば、国際大会に慣れてくる。そうしたら、物怖じせずにプレーできると思う。そのためにも12歳、15歳の世界大会で経験を積ませるのが一番です」

最高の舞台で本気の異国と対戦することで、相手のレベルを計り知ることができる。将来、世界のトップと互角に渡り合うために、自分はどれだけ成長すればいいのか。その物差しを持つ者と持たない者では、練習=努力の質や目標設定が大きく異なってくる。

さらに言えば、外国には日本と異なる価値観が存在する。根本から異なる発想は、それだけでイノベーションのヒントになり得る。

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