Uberが東京全域へエリア拡大、その次は?

ハイヤー配車に加え、タクシー配車にも進出

高橋正巳●米シカゴ大学を卒業後、ソニー入社。液晶テレビの新ブランド「ブラビア」を全世界で立ち上げた後、仏パリに赴任しフランス国内のテレビ事業のプロダクトマネージャーを務める。仏INSEADでMBAを取得後、米サンフランシスコにてベンチャー企業の買収・投資案件及び事業売却の遂行を担当。2014年7月にUber Technologies, Inc.に入社し、日本法人の執行役員社長に就任。

スマートフォンを活用したハイヤー・タクシーの即時手配サービスを提供するUber (ウーバー)。トラヴィス・カラニック氏が2009年3月にサンフランシスコで創業した、注目のスタートアップだ。すでに世界42カ国、150ほどの都市で即時手配サービスを実施しており、未上場ながらも株式時価総額はおよそ2兆円にのぼる。

そのウーバーは、すでに日本に進出済み。2013年11月(本格運用は2014年3月)から台数限定、東京都山手線内側の南半分限定でハイヤーの手配サービスを行っていた。

今までは、知る人ぞ知るサービスだった、といっていいだろう。が、この夏からは一気に目立つようになるかもしれない。8月5日の16時から、東京都内でタクシーの即時手配サービスを開始することを明らかにしたのだ。

ウーバーが新たに始めるのは、タクシーを手配する「uberTAXI」、ハイグレードタクシーを手配する「uberTAXILUX」の2種類。ウーバーと契約したタクシーにはウーバーから支給されるiPad miniと携帯電話が常備され、ウーバーユーザーからの呼び出しに対応する。タクシー側のメリットも明快だ。空車で「流し」をしている際に顧客を獲得できるチャンスとなるため、稼働率を引き上げる効果を期待できる。

uberTAXIは米国などでは先行事例があるもののアジアにおいては、初の試みだという。一方のuberTAXILUXは規定のタクシー料金と迎車料金に加えて500円支払うことでトヨタクラウンロイヤルシリーズ、BMW 7シリーズ、Lexus LS、トヨタアルファード等のタクシーを選べるサービスで、これはウーバーで初めてのサービスメニューだ。

会社側は、どのタクシー・ハイヤー会社と組むのか、現時点で何台が使えるのか、などの実数を公表していない。ただし、配車されてくるタクシーから参加している会社名はわかるし、アプリ上に空車アイコンが表示されることから参加台数の規模間はイメージできるはずだ。

7月1日に新社長が就任

オリジナルのサービスは「UberBlack」。こちらも継続するため、メニューは3種類になる

今回の新サービスの立ち上げを指揮するのは7月1日にウーバーに加わったばかりの高橋正巳社長だ。高橋社長は2003年にソニーに入社。2007年にフランスへ赴任、MBA取得後はサンフランシスコの拠点に勤めていた。

「大学生のときに9.11があったことが影響し、社会に貢献できる仕事をやりたかった。しかし、大学を出て直接、そうした世界に入るのではなく、ビジネスを経験してからにしようと考え、ソニーに入社した。しかし、ビジネススクールに通っていたときにも3.11があり、日本の社会のために役立つことをやりたい、という思いを強く持つようになった」

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