2015年受験、人気を集める大学・学部は?

「地元」「安全」「理系」「資格」がキーワード

2015年に大学受験を控える高校3年生にとって、正念場となる夏休み。志願校の決定も最終段階を迎えている時期だ。今シーズンの大学受験は、どのような傾向があるのか。最新事情をみていこう。

「地元」「安全」「理系」「資格」関連の大学・学部学科へ志願する傾向がこの数年強まっているが、今年もこの傾向が続きそうだ。首都圏などの大都市圏の大学を志願せず、地元の大学人気が高まっていることに加え、自分の実力以上のところに挑戦せず、いわば身の丈にあったレベルの大学を志願すること。また、就職などを考えて理系や「●●師」「●●士」など、医療看護系や保健福祉分野などの専門大学への志願が高まることを意味する。

「理高文低」が続く

ベネッセ教育総合研究所高等教育研究室コンサルタントの村山和生氏は「理高文低」、すなわち理系人気が今後も高いことが、最近のデータでも現れているという。ベネッセコーポレーションが実施した「進研模試総合学力マーク模試・6月」の動向から見ても、全体の受験者数が増加する中、文系受験者の増加率よりも理系の受験者数が増加していることがわかっている。

医学部医学科の人気は依然と高い。保健衛生や薬学系統への志願者は増えなかったが、これは、この数年の任期が高止まりしていると村山氏は指摘する。一方の文系の中でも、語学系統や国際関係学系統の人気は高いという。いわゆるグローバル系と呼ばれる学部学科の志願者は増えそうだ。

また、地方の優秀な進学校の中では、これまで東京大などの全国レベルの大学を志願していた受験生の中にも、地元の国立大医学部への進学といった地元志向も根強い。また、地元企業への就職を考えている受験者の中には、保護者の希望もあり首都圏などの大都市圏にある大学受験はせず、地元のみの大学を受ける傾向も強まっているようだ。

たとえば関西圏では、「関関同立」の一翼を担う立命館大学など、グローバル時代に対応し、学生に世界とふれあい学ぶ仕組みや態勢を整えている大学はその一つだ。また、近畿大学は実学を重視し、大学で学ぶことへの動機づけをつねに学生に行う大学もそう。さらに、畿央大学や大和大学など、看護・医療福祉系や教職員採用試験で高い合格率を誇り、学生への指導も手厚い大学の人気が高まっている。

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