高級ブランドの会員制ネット通販「ギルト・グループ」、米国と日本で急成長の理由

高級ブランドの会員制ネット通販「ギルト・グループ」、米国と日本で急成長の理由

高級ブランドの衣料品や雑貨を最大7割引きで販売するネット通販サイト「ギルト・グループ」が急成長している。2007年にニューヨークで2人の女性が立ち上げたこのユニークなサイトは、2年間で売り上げを6倍に伸ばし、200万人もの会員を抱えるほどに成長した。10年には売上高5億ドルを達成する勢いだという。

日本への上陸は09年3月。日本版サイト(http://www.gilt.jp/)はオープンから約1年が経過した今、会員登録数は30万人を超え、売り上げは計画の1.5倍で推移しているという。急成長の秘訣はどこにあるのだろうか。

 「昨年の極めて厳しい経済状況下でも、アマゾンやイーベイやギルトなど、トップクラスのeコマース企業は非常に好調だった。いずれの企業にも共通しているのは、独自のビジネスモデルを築き上げていることだ」とギルト・グループ会長のケヴィン・ライアン氏(写真)は語る。

ギルトは誰もがすぐに買い物できるわけではない。友人・知人からの招待メールを受けて初めて、サイトにアクセスできる。単なる通販サイトではなく、”招待制ファミリーセールサイト”なのだ。

1つのブランドの商品が販売されるのは、36時間(日本では54時間)と限られていて、毎日(日本では2日に1回)決まった時間にセールが始まる。いずれの商品もほぼ市価の半額以下。あれこれと迷っていると、見る見るうちに「売り切れ」の文字が並んでいく。利用者はパソコンの前で「今すぐ買わなければ売り切れてしまう」という焦燥感に駆られ、つい購入のボタンをクリックしてしまうというわけだ。

もちろん、扱う商品は各ブランドからギルトのバイヤーが直接仕入れた商品。ブランド側も景気低迷で店頭の売り上げが落ち込み、在庫が膨らみがち。ギルトは、こうしたブランドから商品を買い取ると、プロのカメラマン、スタイリスト、モデルを使って撮影を行い、ブランドイメージを損なうことなくサイトに掲載する。米国では、衣料品や雑貨だけでなく、ワインや旅行なども扱うようになった。

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