フランスで和食ブーム!かつお節工場新設へ 欧州で本物のダシ普及!直接投資で日本を売り込め

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ボンジュール、かつお節!鹿児島・枕崎のかつお節生産組合は本物のダシを広めるためにフランスに工場を建設へ(アフロ)

フランスへの外国企業進出支援などを手掛けている対仏投資庁はこのほど、2013年の対仏直接投資結果を公表した。 

海外企業による投資が決定したプロジェクトは685件と、前年の693件をわずかながら下回ったが、投資に伴う雇用創出者数は2万9631人に達し、前年を約14%上回った。

枕崎のかつお節生産組合、ブルターニュで工場建設へ

このうち、日本企業の投資決定案件は35件、と国別では6位。雇用創出は993人を数えた。大型案件ではクボタが約4000万ユーロ(54.8億円)を投じて、フランス北部のノール=パ・ド・カレ地方に年間生産能力3000台規模の大型畑作用トラクタの製造事業会社を新設すると発表。これに伴い、2017年には新たに170人の雇用が創出される見込みだ。

最近のユニークな動きとしては、鹿児島・枕崎のかつお節の生産組合が北西部のブルターニュ地方に工場を建設する計画が進んでいる。「欧州に本物のダシを広めるのが狙い」(対仏投資庁日本事務所のクリストフ・グリニョン代表)。フランスを始めとする欧州各国での「和食ブーム」を反映したプロジェクトといえそうだ。対仏投資庁によれば、日本の老舗旅館が南部のラングドック・ルシヨン地方に日本式の旅館を作る動きもあるという。

次ページ対仏投資のゆくえは?
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事