南場さん、なぜDNA解析を始めるのですか?

DeNAの南場智子取締役を直撃!

ヘルスケア領域への参入を決めたDeNA取締役ファウンダーの南場智子氏
 
DeNA創業者の南場智子氏が、「ゼロからの起業に近い」新事業のスタートアップに挑む。DNA検査を起点に、ヘルスケア領域に参入するのだ。6月の当初発表時の計画より約2週間遅れの8月中旬には、「MYCODE(マイコード)」というサービスを立ち上げる。開始が遅れたのは、検査後のカウンセリング体制を整備するためだ。

マイコードとは、インターネットで申し込み、送られてきた検査キットで唾液を採取して送り返すと、およそ1~2週間で利用者に病気のリスクや体質についてのレポートがネットで通知される、というサービス。検査結果に応じ、疾患予防のアドバイスや専門家によるカウンセリングなども提供する。 東京大学医科学研究所の教員とDeNAの生命系博士号保有の専任社員とで、日本人の遺伝子解析に関する論文を徹底的に読み込んでデータベースを作り、他社にない、日本人に特化した遺伝子検査サービスを開発した。

当初の検査対象は、がん、生活習慣病などの疾患リスクが152項目、アルコール耐性、肥満、肌質などの体質が131項目の合計283項目。料金メニューは3種類で、全283項目の検査が2万9800円、主要100項目の検査が1万9800円、体質についての30項目の検査が9800円だ。

DNAがヘルスケア領域に進出する狙いは何か。プロジェクトの陣頭指揮を執る南場氏を直撃した。

 夫の闘病を機にヘルスケアに関心

――ヘルスケア事業に参入しようと思った動機は。

そもそもヘルスケアに関心を持ったのは、夫の闘病がきっかけ。「なぜ病気になってしまったのか、事前に知ることはできなかったのか」と考え、参入に至った。DeNAのヘルスケア事業によって、1人でも多くの人に、病気になる前に健康の大切さに気づいてほしい。そして、個人が今よりももっと自分の健康に責任を持ち、いろんな情報を集めて病気予防のために手を打つことができる、個人を中心としたヘルスケアを確立したい。最終的には、微力ながらも持続可能な社会保障制度に貢献したいと思っている。

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