ローランド総会、創業者と社長が激しい応酬

「これは乗っ取り」「いや、構造改革のためだ」

浜松市にあるローランドの本社。MBOをめぐって創業者と現経営陣が対立している
6月27日。浜松駅前、遠鉄百貨店・新館8階の「えんてつホール」で開催されたローランドの定時株主総会は、TOB(株式公開買い付け)期間中に株主総会を開く異例の事態となった。TOBの最終日を、当初予定の6月25日から7月14日までに延長したためだ。
三木純一社長は、米国系投資ファンド「タイヨウ・ファンド」と組んで、ファンドと経営者による株式買い付け(MBO)を宣言。これに対して、創業者の梯郁太郎氏が「ファンドによる乗っ取りに反対」と激しく抵抗している。
受付開始は9時30分。ローランドの創業者で、公益財団法人「ローランド芸術文化振興財団」(同財団はローランドの筆頭株主)の理事長を務める梯郁太郎氏が、2人の息子を伴い、車イスで入場しようとすると、受付の係員は「財団の専務理事が議決権行使書を持っているので、財団の理事長としては入れない」と入場を拒絶した。その後に、係員が「個人の株主としてなら入れる」と言い、梯氏は入場した。
10時ちょうど、定刻どおりに総会はスタートした。議案説明が終了し、質疑応答に移ると、質問は議案とは関係のないMBOに集中。OB株主らから梯氏に同情する声が相次いだ一方、三木社長に同情する声は「赤字はあなたのせいじゃない」とする最後の質問者のみ。「MBOに賛成」という意見は皆無だった。梯氏と三木社長のやり取りは以下のとおり。

「なぜ筆頭株主が入れないのか」

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梯氏が総会で持ち出した資料には、MBOのスキームが描かれていた

梯氏 第1位の株主である財団の理事長だが、入り口で入れてもらえなかった。第1位の株主がなぜ入れてもらえなかったのか、不思議でしょうがない。考えてみると、上場を下ろすということは、(今後)総会は開かれないということ。

ここに書き出してみたが、買い付けの会社・常若コーポレーションの代表は三木君。資本金は1万円。1万円では何も買えないので、りそな銀行から325億円を借り入れる。常若は何を担保にカネを借りるのか。担保なしでは融資を受けられない。まず担保をどうするのかを聞かせてもらいたい。

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