営業マンは社長になれるキャリアです--『トップ営業のフレームワーク』を書いた高城幸司氏に聞く

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 ですから、特に新入社員にこそ、「考える営業」を数年間はやり続けてほしいと思います。「考える営業」を続ければ、あなたが将来、なりたいと考えているキャリアへの道が必ず拓かれますから。

これが、私が今回、『トップ営業のフレームワーク ~売るための行動パターンと仕組み化・習慣化~』という本を執筆した動機です。

逆に「考えない営業」を続けていると、どうなるか?

ビジネスでよく使われる数字に「2:6:2の法則」があります。例えば、組織における優秀な人材の比率は全体の2割、普通の人は6割、できない人は2割といった具合です。営業マンも同じです。

2…上位=トップ営業マン
6…中位=そこそこ営業マン
2…下位=ダメダメ営業マン

「考える営業」をして結果を継続的に出せる人、すなわち上位の2のトップ営業マンは、会社に「絶対にいてほしい人」として大事にされ、人事異動の際にも、必ず本人の意思を尊重されます。

ところが、「考えない営業」をして結果にムラがある人、すなわち中位の6のそこそこ営業マンは、会社に「いてもいい人」として扱われ、会社の都合で振り回され、どう考えても本人のためを思っていない人事異動が繰り返されます。

下位の2のダメダメ営業マンは? 会社に「疎まれる存在」として扱われ、退職に向かわされます。本人も居づらいので、辞めていってしまいます。

リクルート時代に、10年間で8回、北海道から鹿児島まで転々と転勤させられていた営業マンがいました。

あなたがもし、会社に振り回されるような仕事人生を送りたくないなら、絶対に上位の2のトップ営業マンを目指すべきです。

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