「今度こそ助ける」農家の娘を突き動かした後悔 産直ネット通販『食べチョク』で生産者支援

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「食べチョク」を運営するビビッドガーデン。同社の代表を務める秋元里奈さんは、なぜ生産者支援をすばやく実行することができたのか? (写真:Womantype編集部)

いま、農家・漁師の産直ネット通販「食べチョク」が、新型コロナによる被害を受けた生産者を応援する特設ページを開設している。

飲食店やホテルからの仕入れ減やイベント中止で、肉や野菜、魚介類などの食材の販路に困っている農家、漁師の商品が特設ページに並んでいる(写真:Womantype編集部)

消費者はコロナの影響で売り場を失った食材をネットで購入でき、送料など500円相当を「食べチョク」が負担する。「生産者の支援とはいえ、こんなにおいしいものを食べられるなんて」と、SNSでも話題だ。

この「食べチョク」を運営するのは、アグリテック企業のビビッドガーデン。同社の代表を務める秋元里奈さんは、なぜ生産者支援をすばやく実行することができたのか?

「今こそ事業の存在意義が生かされるとき」

「きっかけは、生産者さんからのSOSでした」。

本記事はWoman type(運営:キャリアデザインセンター)からの提供記事です。元記事はこちら

コロナショックで被害を受けた生産者の支援を始めたきっかけを、秋元さんはこう語る。特設ページを開設したのは、全国で臨時休校が始まった3月2日。徐々に飲食店の営業自粛が広がり、給食事業者や飲食店に食材を卸していた生産者にも影響が出始めたタイミングだった。

「リモートワークへの移行に伴い、自炊する人が増え始めたので、『いま消費者と生産者をつなぐことができれば、困っている生産者さんを支援できる』と思いスタートしました」

次ページその成果は…
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