英語入試問題であなたも知の冒険に 入試問題、あなたはどれだけ解けますか?

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オツな表現を楽しんでみる

次は西の難関大、大阪大学の問題ですよ。よい頭の体操になります。ペンと紙を準備してやってみましょう。

次の英文(A)と(B)の意味を日本語で表しなさい。推奨解答時間5分間
(今回はAに挑戦してください。)
(A)It is true that science requires analysis and that it has fractured into microdisciplines. But because of this, more than ever, it requires synthesis. Science is about connections. Nature no more obeys the territorial divisions of scientific academic disciplines than do continents appear from space to be colored to reflect the national divisions of their human inhabitants. (以下略)
(2014 大阪大)

 

英語に自信がある皆さん、いかがですか? この英文の意味をほんの数分間で辞書を使わずに日本語で表すのです。しかも、現代英語ではあまり使われない、いわゆる「クジラの構文」を知っている必要があります。これは、「絶対に否定であるといることがわかっている例と比較しても、それ以上ではない。つまり、同様にそうではない」という場合に使われる修辞法で、古い文を読んでいると、まれに遭遇する珍しい表現法です。さて、以下が解答例です。

【解答例】

確かに、科学には分析が必要であり、細かな学術分野へと断片化されているというのは事実である。しかし、このために、以前にも増して、統合の必要性が高まっている。科学においては結び付きが重視されるのである。宇宙空間から見た際に、大陸が、居住者である人間が形成している国の区分を反映して色分けされていないのと同様に、自然も科学の学術分野の領域区分に従うことはないのである。

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