ホリエモン愛用。金融スタートアップの本命 時価総額2兆円のポテンシャル?

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 スタートアップという言葉が日本でも定着し始めてきた。スタートアップのサービスは目新しいサービスに見えても、そのビジネスモデルは何種類かに分類することができる。本連載では、そのサービスの事業領域の成長性と併せて、ビジネスモデルを紹介していく。
 今回から3回にわたりFinTech(金融系スタートアップ)特集をお届けする。初回はFinTech領域における国内先行者であり、最も知名度の高いマネーフォワードの辻庸介社長に話を聞いた。
 同社は家計簿・資産管理ツールの「Money Forward」と、クラウド型経営サポートツールの「マネーフォワード For BUSINESS」を運営しており、個人向け法人向け両方の市場で事業展開している。

主なユーザーは、「知的資産家層」

マネーフォワードは2012年12月に個人向け資産管理ツールサービスの提供を始めた。現在はWebとアプリ両方を展開している。この分野における国内スタートアップの第一人者だ。

家計簿サービスとしても認知されているが、筆者にとっては資産管理ツールとしての認識が強い。家計簿というと、ただ入出金記録をつけている印象があるが、マネーフォワードは「おカネを前へ、人生をもっと前へ」というサービスコンセプトどおり、資産の流れを把握することで、より賢い資産運用を実現するためのツールであると認識していた。

現に、堀江貴文氏なども愛用していることを公言しており、ほかにも著名な経済界の愛用者が多数おり、知的な資産家層に支持されている印象を受ける。ユーザーの6割が男性で、平均年齢は36歳。マネーフォワード代表取締役の辻氏はマネックス証券の出身。金融のプロフェッショナルだ。

「おカネに関する課題を解決するプラットフォームを手掛けたいと考えていました。おカネは『貯める、増やす、得する、知る、使う』という側面があり、そういうことができるツールや情報を提供していきたいです」

資産内訳や資産推移や家計のバランスシートを銀行やクレジットカード情報を基に自動算出することで、資産管理に必要な情報を簡単にそろえることができる。

また、マネトクというおカネに関するお得な情報を発信するオウンドメディアも有する。おカネに関する周辺領域の事業開発を推進している。

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