離島にもLTE。KDDIカバー率99%の現場

沖縄では教育や観光振興にLTE網を活用

さとうきび畑に立つ基地局の鉄塔。周囲に民家はほとんどみられない

KDDIは3月20日、高速通信サービス「LTE」800メガヘルツ帯の実人口カバー率(全国を500メートル四方単位に区分けしたメッシュのうち、使用可能なメッシュに含まれる人口の総人口に対する割合)が99%に達したと発表した。1年前、2013年3月時点のカバー率は96%だったが、ここからカバーする面積を1.5倍に広げ、今年度の目標99%にこぎ着けたという。

99%のカバー率を達成するためには、人があまり住んでいない場所も基地局設置の対象にしなければならない。沖縄本島から東へ360キロ、北大東島も、そんな島のひとつだ。2011年末の人口は524人で、主な産業はさとうきび栽培という絶海の孤島なのだが、そんな小さな島のさとうきび畑の真ん中に、似つかわしくない高さ40メートルの鉄塔が立っている。携帯電話の基地局だ。

ケーブルが繋がっていない北大東島

船が接岸できないため、荷物や人もすべて港のクレーンが積み下ろしする。漁船もクレーンで引き上げられる

沖縄でauのサービスを展開するのは、KDDI子会社の沖縄セルラー電話。同社はこれまで、本島を含めた46の有人島で通信エリアの拡大を進めてきた。

だが、北大東島には特有の問題があった。光ファイバーの海底ケーブルが敷設されていないのだ。携帯電話の無線基地局は通常、元をたどれば有線の光回線につながっているのだが、こうした方法は使えない。そのため、以前は那覇から衛星を経由して回線をつないでいたという。

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