株は新型肺炎収束をにらみ「買い」かもしれない NYダウやナスダックは最高値を更新している

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【2月7日金曜日】日経225先物は、70円安の2万3880円、NYダウは、88ドル高の2万9379ドル。アメリカは3市場とも史上最高値を更新した。ドナルド・トランプ大統領就任3年で、NYダウは約1.5倍になった。株価の上昇が急ピッチではないか?

優待目的保有のヤマダ電機(9831)が、18円高の587円をつけ、昨年来高値更新。タカラバイオ(4974)は、新型肺炎の検査試薬50倍に増産と報道。株価終値は、242円高(11.13%)の2417円と大幅高。日経平均は、45円安の2万3827円。

【2月8日土曜日】日経225先物は、140円安の2万3690円、NYダウは、277ドル安の2万9102ドル。1ドルは、109.77円、1ユーロは、120.13円、1ポンドは、141.42円となっている。

高配当利回りや株主優待銘柄をNISA口座で

新型コロナウイルスの感染が拡大し、収束の見通しが立たないなか、なんとNYダウは史上最高値を更新してきた。想定外の上昇だが、その理由は、3つあると思う。

1つ目は、中国で発生し周辺国まで拡大しているが、アメリカからすれば距離的に遠いところで起きている。2つ目は、株式市場としては、新型コロナウイルス関連株がひと相場終わり、悪材料がマーケットに織り込み済みとなった。3つ目は、現段階では収束の見通しはたっていないが、暖かく(春または夏まで)なれば、十分収束する可能性があるから。

早く収束してほしいものだが、収束の見通し報道があれば、新型コロナウイルスの悪材料が出る前の水準、日経平均株価は2万4000円を回復し、再び高値トライとなるのではないかと見ている。この局面での投資戦略としては、2月、3月権利の高配当利回り、株主優待銘柄を、NISA口座を使って購入するのがいいのではないか。権利直前の下げ局面で買えれば、絶好の買い場ではないかと判断している。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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