スクーは教育界のニコニコ動画になれるか?

人気急上昇!オンライン授業サービスの注目株

 スタートアップという言葉が日本でも定着し始めてきた。スタートアップのサービスは目新しいサービスに見えても、そのビジネスモデルは何種類かに分類することができる。本連載では、そのサービスの事業領域の成長性とあわせて、ビジネスモデルを紹介していく。
 今回から3回にわたり、2014年のスタートアップ業界の最注目分野ともいえる動画関連サービス特集をお届けする。初回は「世の中から卒業を失くす」をテーマに、主に社会人向けにオンラインで授業を提供するスクーの森健志郎社長に話を聞いた。
27歳とは思えない風格をたたえる、スクーの森健志郎社長

なぜ生放送にこだわるのか

スクーは2012年1月から始まったオンライン授業サービス。「経営・起業」「ビジネススキル」「テクノロジー・IT」などの分野を中心に、累計300人以上に上る各分野の著名人が講師を務めて1時間ほどの授業を展開する。

2014年2月現在、主に平日の19時30分と22時30分から生放送で授業が行われる。生放送は平均で1000人が視聴、多いときでは4000人が同時視聴するほどの人気だ。会員数6万人という数字を鑑みると、アクティブ率の高いサービスといえるだろう。

スクーでは「生放送視聴者数」と「2週間に1度以上ログインするユーザー数」を主要な経営指標に置いている。スクーでは生放送が8割型アーカイブされ、無料会員でも月に講義チケットが1枚付与され、好きなときに受講できる。月額525円の有料会員となって「学費」を納めれば、アーカイブ授業は好きなだけ受講することが可能だ。そんな中で「生放送」にこだわるのはなぜなのか。その理由を森社長はこう語る。

「今後はますます『リアルタイムウェブ』の時代が来ると感じています。スクーではコンテンツの質を3つに分解して考えています。ひとつが講義内容も含めた動画の質。ディレクターが選定した講師陣による一定以上の質を担保した講義です。動画の質を担保するために自社でスタジオも構えました。2つ目がユーザーと講師によるコミュニケーション、3つ目がユーザー同士のコミュニケーションです。2と3の付加価値は生放送のほうががぜん面白みがあります」

筆者がスクーで授業を行った際の様子

リアルタイムウェブとは生放送などの「ライブ感のある」インターネットサービスのことを指す。Twitterでサッカーワールドカップを楽しむのも、リアルタイムウェブといえるだろう。

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