なぜ生放送にこだわるのか
スクーは2012年1月から始まったオンライン授業サービス。「経営・起業」「ビジネススキル」「テクノロジー・IT」などの分野を中心に、累計300人以上に上る各分野の著名人が講師を務めて1時間ほどの授業を展開する。
2014年2月現在、主に平日の19時30分と22時30分から生放送で授業が行われる。生放送は平均で1000人が視聴、多いときでは4000人が同時視聴するほどの人気だ。会員数6万人という数字を鑑みると、アクティブ率の高いサービスといえるだろう。
スクーでは「生放送視聴者数」と「2週間に1度以上ログインするユーザー数」を主要な経営指標に置いている。スクーでは生放送が8割型アーカイブされ、無料会員でも月に講義チケットが1枚付与され、好きなときに受講できる。月額525円の有料会員となって「学費」を納めれば、アーカイブ授業は好きなだけ受講することが可能だ。そんな中で「生放送」にこだわるのはなぜなのか。その理由を森社長はこう語る。
「今後はますます『リアルタイムウェブ』の時代が来ると感じています。スクーではコンテンツの質を3つに分解して考えています。ひとつが講義内容も含めた動画の質。ディレクターが選定した講師陣による一定以上の質を担保した講義です。動画の質を担保するために自社でスタジオも構えました。2つ目がユーザーと講師によるコミュニケーション、3つ目がユーザー同士のコミュニケーションです。2と3の付加価値は生放送のほうががぜん面白みがあります」
リアルタイムウェブとは生放送などの「ライブ感のある」インターネットサービスのことを指す。Twitterでサッカーワールドカップを楽しむのも、リアルタイムウェブといえるだろう。
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