「英語を諦めていた人」に教えたい学習のコツ 日本語を習得したデビット流勉強法

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2. 続けること

私自身も高校から日本語を勉強し始めましたが、それから20年以上、ずっと日本語を勉強し続けています。仕事が忙しかったり、プライベートで熱中したいこと(私の場合オンライン対戦ゲーム)がほかにあったりして、たびたび中断もしてきましたが、結果的に41歳の現時点でまあまあ日本語の使える外国人になっていると思います。

実は、私のパソコンにはちょっと自慢したいものが1つ入っています。それは、意味がわからない日本語をメモしてきたファイルで、高校生の時からずーっと引き継いでいます。

パソコンを買い替えるときに、ほかのデータは消しても、このファイルだけはちゃんとコピーして、その上にメモを継ぎ足し継ぎ足ししてきており、いわば「デビットの日本語学習秘伝のタレ」とでもいうべきものです。このファイルを今でも時々開いて振り返りますが、本当にコツコツ続けてよかったと思います。

英語とダイエットの相違点

例えばこれを読んでいる方が今30歳だったとしましょう。20年後に英語の話せる50代の自分と、英語が話せないままの50代だったら、どっちが幅のある仕事ができそうかーーこれは考えるまでもないと思います。そのくらいの長い感覚で続けてもいいのではないかと思います。

英語学習とダイエットは、もしかすると日本で2大「やりたいけどできないこと」かもしれません。この2つの共通点は、非常にたくさんの宣伝や本が出ていて、そのどれもが「スグ効果がでます」「ラクしてできます」というようなものです。

裏返して考えると、スグ効果が出ず、ラクしてできず辛抱強く続けなければいけない、そして続かなくなるもの、だからそうした書籍や教室のコピーが目を引くということでもあります。ただ、英語とダイエットの最大の違いは、英語にはリバウンドはない、ということです。

私の経験でも、語学というのは不可逆なもので、1回覚えてしまったものはしばらく放置して一時的に忘れてしまうことはあるかもしれませんが、確実に蓄積されてゆくものです。にもかかわらず、語学学校やテキストのキャッチフレーズに期待して、すぐに成果が出ないとがっかりしてしまいます。

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