後編 遺言者が自分の思いを伝えながら最適の配分を示す

拡大
縮小

まずはエンディングノートを書いてみる

もし、いきなり遺言書を準備するのはハードルが高いというときには、前段階としてエンディングノートを活用するのもよいでしょう。
 近年、様々なタイプのエンディングノートがあり、財産の内容を整理する、あるいはライトな遺言書として活用できるものもあれば、備忘録や自分史をまとめる形式のものもあります。

エンディングノートは、どちらかというと財産を遺す側の方が書くものとされていますが、遺される側の方も一読をお勧めします。お葬式のときに誰を呼べばいいのかなど、いざというとき知っておくべきことが理解できるはずです。
 遺される側としても、自分の親に「遺言書を書いてほしい」と提案するのは難しいと思います。そこで、まずは「万が一のときに家族が困ってしまうから、エンディングノートなどに記録しておいたら?」と声をかけておくとよいでしょう。

次ページ「教育資金の一括贈与」制度のメリット
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT