100店舗到達、「無印良品」が中国で快走

2017年までに国内外の店舗数逆転へ

日本では「無印良品」海外では「MUJI」の名称でも展開

総合雑貨店の「無印良品」を展開する良品計画がアジアで急成長を遂げている。同社では、全644店のうち257店を海外で展開(2014年1月末現在)。欧米やアジア、中東など世界24ヶ国の幅広い地域に店舗を構え、「MUJI」の名前でも展開する。

今年度(14年2月期)は円安の進行で国内事業の採算が悪化しているものの、アジア地域事業が貢献し、第3四半期累計(13年3月~11月)の売上高は前年同期比15.8%増の1623億円、営業利益は同6.7%増の161億円と増収増益を維持している。

好調なアジア地域事業の売上高は前年同期比で約8割増の233億円、営業利益は20.8億円と倍増しており、グループ全体の営業利益に占める割合は12.9%(前年同期6.4%)と1割を超えた。

ITシステムと物流基盤の構築

海外事業の成長ドライバーは、13年度に過去最多の年間35店の店舗純増を進めるなど攻勢をかけている中国だ。

13年8月には、上海の商業施設「環貿iapm商場」に旗艦店舗を同時オープン。標準店の約1.5倍ある315坪の売り場には、世界中から集めた商品を販売する「Found MUJI」やアトリエなどを設け、成熟する中国の消費者の需要を取り込んでいる。昨年12月末には念願の中国100店舗を突破した。

 しかも、中国事業の営業利益率は、良品計画全体で9.3%に対して15.8%(13年度上期)と高い。中国へ進出する競合専門店の大半が苦戦を強いられる中、「中国でブランドが浸透し、利益をあげているのはユニクロと無印良品だけ」(業界関係者)といわれる数少ない勝ち組だ。

ブランドの認知度を向上させたうえ、高い収益率を上げられる背景には、良品計画が長年かけて投資してきた現地のITシステムや物流の基盤整備がある。

中国の初出店は2005年。以後、店舗を増やす中で最大の課題が在庫管理だった。国内事業と異なり、販売や在庫情報をリアルタイムで管理することができていなかったが、10年に発注、販売、在庫の状況をリアルタイムで管理できる「グローバルMDシステム」を現地で導入した。

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