元リクルート出世頭が狙う、UIの世界王者 デザインは集合知で改善できるのか?
前回は、UIデザインを武器に成長する株式会社グッドパッチを取り上げた。後編となる今回は、個々のUIデザインを開発するのでなく、UI改善のプラットフォームサービスを事業とするKAIZEN platform Inc.に着目する。創業1年足らずだが、主要ウェブ会社のエースが集結し、従業員数は30人に上る。本社をサンフランシスコに置き、最初からグローバル展開を目指すスタートアップだ。
誰でも簡単に、ウェブのUIを改善する
KAIZENが提供するのは、誰でも簡単にA/Bテストができるツール「planBCD」だ。いくつかのパターンの中から、独自のアルゴリズムで効果の高いUIデザインを選択し、自動的に表示の割合をコントロールする。操作も、パワーポイントを扱うように直感的に行え、誰でも簡単にUIの改善が行える。
「UIの改善をする際、最大の問題は、何が問題かわからないところです。だから、『このページのここを直したほうがいいですよ』というのをレコメンドし、自動で改善を行うことのできるツールにしました」
同社共同創業者兼CEO須藤憲司氏はこう話す。