デジカメ各社が挑むフルサイズ覇権の行方

高画質の大型センサーを搭載した機種が続々と登場

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ソニーのα7R

スマートフォンの普及で、市場縮小が続くデジタルカメラ市場。メーカーは差別化のため、画質のよい高級コンパクトデジカメや小型・軽量のミラーレス一眼の品ぞろえを強化している。

中でも、最近大きな流れになっているのが、「フルサイズ」と名付けられた36ミリメートル×24ミリメートルの大型イメージセンサーを搭載した超高級機の低価格化だ。銀塩の35ミリフィルムと同等サイズのため、フルサイズと呼ばれる。従来のフルサイズ搭載機はプロ向けで、本体のみで30万円以上していたが、一般の消費者でも買いやすい価格帯の製品が続々と登場している。

その筆頭が、11月に発売されたソニーの「α7R」とその普及モデル「α7」だ。α7は14万円。ミラーレス一眼で初めて、フルサイズセンサーを搭載し、一眼レフの上位機にも劣らない画質と小型・軽量化を実現した。

イメージセンサーは、いわば電子の目。センサーが大きくなれば、それだけ多くの光の情報をとらえられ、画質がよくなる。ただし、フルサイズは一枚のシリコンウエハから製造できる数が少ないうえ、製造の過程でゴミが付着しやすくなるなど歩留まりが悪く、コストが高いのがネックだった。

ソニーが低価格にできたのは、自社でセンサーから一貫して製造していることが大きい。実は、大型センサーを製造しているのは、ソニー、キヤノン、東芝、ルネサスエレクトロニクスといった日本メーカーがほとんどだ。特にソニーは、スマホ向けなども含めたイメージセンサーの外販で世界シェアトップを誇る。一眼カメラのライバルであるニコンも大口の顧客だ。高度な製造技術を持ち、自社で大量生産することによって、コストダウンできる強みがある。

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