「スプラトゥーン」の中毒性が極端に高い理由 家族の絆をも壊すその特殊なゲーム設計
「スプラトゥーン2」ではゲームプレー内で手に入る装備品はブキ(武器)、ギア(服類)の大きく2つに分けられる。このうちのギアには「見た目」「部位」「スロット数」「ギアパワー」の4つの要素がある。ギアはアタマ、フク、クツの3部位に分かれていて、さまざまなデザインが用意されている。
ゲーム内で手に入れた「ゲソコイン」と呼ばれるゲーム内通貨と引き換えにこれらは入手でき、ただ見た目的に気に入った物が欲しいだけならば、日替わりで商品が並ぶ服屋で比較的簡単に手に入る。
しかしギアにはスロットとギアパワーという恐ろしい仕組みが用意されている。
ギアパワーは対戦を有利に戦うためのさまざまな性能アップをしてくれる。だが、各部位のギアごとにギアパワーを取り付けるためのスロット数を増やすのにも、すでにあるギアパワーを強力なギアパワーに付け替えるのにも膨大なプレー時間が必要となる。
お金の代わりに「プレー時間」を捧げる仕組み
ソシャゲではお金で解決できていた部分が「プレー時間」を求められるシステムとなっているわけだ。ゲームを楽しく遊ぶためには、長いプレー時間をゲームに捧げることが必要となる。
この「ギア」には「スパイキー」という要素が加わって成立している。
このスパイキーはさまざまな役目を果たすキャラクターなのだが、ソシャゲでも重要な「リテンション(再訪)効果」と「中毒性」の2つの要素を兼ね備えている。
「スプラトゥーン2」はソシャゲの黎明期の重要要素の1つ「承認欲求を満たす場の用意」がしっかりとなされている。ゲーム中の広場「ハイカラスクウエア」で自分のギアだけでなく、ギアパワーも見せびらかすことができるのだ。
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