今年の株式市場はバブルだった、といえる理由

いまから株を買っても、本当に儲かるのか?

アベノミクス相場は第2幕へ。このあと、何が待っているのか(撮影:尾形 文繁)

株価は、ここ数日は大きく下げた後、再び反発しようとしている。今回の下落は、バブル崩壊の予兆ということなのか、それとも単なる調整か。ここは買いチャンスなのか、売るべきときなのか。

今の株式市場、あるいは「これまでの株式市場がバブルかどうか」という点は意見が分かれるだろうが、今年、株式ブームが起きていることは事実だ。新たに株式市場に参加してきた個人投資家が多数いるが、彼らは儲けることができるのだろうか。そもそも、なぜ株は儲かるのか。なぜ投資をすると儲かるのか。

リターンを得るには、リスクを嫌う人がいるのが前提

投資がリターンを得られる理由は2つである。

教科書的には、「リスクの対価としてのリターン」である。リスクのないところにリターンなし、フリーランチは食えない(ただ飯はない)、などいろいろな言い方がされるが、要は、リスクという、一般的には嫌がられるものを引き受けることによって、その報酬としてリターンが得られる。このリターンが儲けである。

保険を引き受けて、対価を得るということと同じだ。つまり、株式投資が儲かるのは、株式というリスクのある資産を引き受ける(保有する)ことによって、そのリスクを甘受した分、リターンを上げる、株価が上がって儲かるということである。

別の言い方をすると、リスクのある資産は、リスクを嫌う人によって避けられているから割安になっていて、割安だから買うと儲かるのである。これがリスクに対する報酬だ。しかし、この議論には隙がないように見えて、矛盾がある。

なぜなら、リターンが得られる理由はリスクがあるから、ということだが、このリターンが実現するためには、リスクを嫌う人々がいないといけない。つまり、リスクが嫌でみなが引き受けない。だからリスクのある資産は売れなくて割安になる。「そういう状態」が現実に成立している必要がある。そのときに割安になったものを買うから、リターンが得られるのだ。

次ページということは、みんながこぞって株を買うとどうなる?
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