スクウェア・エニックス、「ドラクエIX」発売日等決まり、今期業績への貢献期待高まる

スクウェア・エニックス、「ドラクエIX」発売日等決まり、今期業績への貢献期待高まる

スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下スクエニ)は、10日、都内で開催した「ドラゴンクエスト」プレス発表会で、ドラクエ最新作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」を来年3月28日に発売、販売価格を5695円(税込み5980円)とする、と発表した。

スクエニにとって「ドラクエ」は、「ファイナルファンタジー」シリーズと並ぶ主力シリーズタイトル。「IX」は2004年にプレイステーション(PS)2向けに発売された前作「VIII」に続く、シリーズ本編の最新作となる。また、任天堂DS版として新作を出すのは初めて。DS版は、過去作の「IV」「V」の移植版を先行発売しており、それぞれ100万本を超え、任天堂以外のサードパーティのソフト会社が発売したDSソフトとしては数少ないミリオンセラーとなっている。

ドラクエ前作の累計発売本数は国内外で480万本だったが、そのうち300万本を発売後3日間で販売した、という実績を持つ。ドラクエシリーズの累計本数は4700万本を突破しており、「ドラクエIXの発売で、5000万本超えも見えてきた」と、同シリーズのエグゼクティブプロデューサーの三宅有氏。開発者を代表して登壇した同シリーズのゲームデザイナー・堀井雄二氏(有限会社アーマープロジェクト)は、IXの内容紹介とあわせて、次回作「ドラクエX」が、任天堂Wii向けに開発開始していることも明らかにした。

発表会には、任天堂の岩田聡社長も姿を見せ、任天堂にとっての重要度の高さも印象づけた。岩田氏は、「ハードメーカーにとっては、ソフトメーカーが力を発揮できるような勢いのあるハードの市場を作るのが役目。DSは今年前半に売れ行きがやや鈍ったことで(スクエニにも)心配をおかけしたが、夏以降は元気を取り戻し、11月のDSiの発売でさらに勢いづいている。来年3月のドラクエIXの発売までには、勢いを持続することが使命だと考えている」「スクエニと力を合わせて、欧米市場に比べてやや元気のない日本のゲーム市場を活気づけ、ドラクエシリーズを海外でも普及させるためにタッグを組みたい」とコメントした。

DSの売れ行きは一時の勢いはないとはいえ、すでにゲーム専用機としては普及の限界域ともされる累計2000万台を国内販売だけで突破。当初予定から約1年の開発の遅れが幸いしてか、ドラクエの新作を投入するには機の熟した絶好のタイミングとなった、との見方もできるだろう。海外での発売時期は未定だが、日本以上にハードの普及の進んだ欧米市場への波及も期待されるところ。

事業の多角化が進んだとはいえ、スクエニの業績にとって、ドラクエIXのインパクトは無視できない。今2009年3月期は、ゲームソフトは前半大作に恵まれず、娯楽施設事業などは景気悪化の影響もあって苦戦色が強いが、オンラインやモバイル、出版などは堅調だ。また、業務用分野は、ドラクエのキャラクターを使ったカードゲーム機「バトルロード」の新バージョンを12月から投入するなど、ドラクエシリーズとの相乗効果を狙った戦略も打ち出している。

「東洋経済オンライン」では、「ドラクエIX」の発売効果を織り込み、今期業績は営業益横ばいの会社計画に対して、表記程度に上振れする可能性が高いと予想している。
(勝木 奈美子=東洋経済オンライン、撮影:梅谷秀司)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2008.03  147,516 21,520 18,864 9,196
連本2009.03予 160,000 26,000 25,000 14,000
連本2010.03予 175,000 27,000 26,000 15,000
連中2008.09  67,974 9,396 9,704 6,054
連中2009.09予 72,000 9,800 9,800 6,250
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2008.03  81.9 30 
連本2009.03予 121.7 30-35 
連本2010.03予 130.4 30-40 
連中2008.09  52.7 10 
連中2009.09予 54.3 10 

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