アゴーラ再建の勝算は?浅生CEOに聞く ホテル再生の案件は多い、買収を続ける

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あそう・あや●英国国立ウェールズ大学 経営学修士 MBA 、南カリフォルニア大学 ソーントン・スクール・オブ・ミュージック 音楽学部ピアノ学科卒。 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルを経て、デラウェア州・米国公認会計士資格を取得、 監査法人トーマツ、プライスウォーターハウスクーパースBPOジャパン、 イシン・ホテルズ・グループ などを経て 2007年 9月 ㈱アゴーラ・ホスピタリティーズを設立し代表取締役社長(現任) 、2012年 3月から㈱アゴーラ・ホスピタリティー・グループ代表取締役CEO

アゴーラ・ホスピタリティ-・グループ(旧・東海観光から2012年5月に社名変更、以下アゴーラ)が様変わりしつつある。売上高は2010年12月期までは11億円程度が続いていたが、買収を軸に今2013年12月期には70億円まで急拡大する見通し。

再建を主導してきたのが、浅生亜也代表取締役CEO(最高経営責任者)。親会社の香港企業の意を受けて2010年から東海観光の取締役に就任。ホテル再生・運営受託企業の創業トップも務めるプロだ。5期連続の最終赤字という状況から脱却できるのか。戦略について、浅生氏に聞いた。

――アゴーラがホテルチェーンへと様変わりすることになった経緯は。

私は2007年にホテル再生・運営受託の企業を立ち上げた。そこで、2009年に東海観光の2軒の旅館である今井荘、南山荘との運営業務を委託された。それが当社にかかわりを持つことになったきっかけだ。

その後、アゴーラは2011年に大阪・守口、2012年には東京・浅草、大阪・堺と次々にホテルを買収した。一方で、長野・野尻湖や佐賀、福岡のホテルの運営も受託しており、現在は2つの旅館、6つのホテルを運営するホスピタリティー企業になっている。

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