メトロ・東急、好決算は相直効果だけにあらず

首都圏の鉄道各社で好業績が相次ぐワケ

副都心線と東急東横線の相互直通運転が、首都圏の鉄道各社の収益を押し上げた(撮影:大澤誠)

首都圏の鉄道各社で好決算が相次いでいる。

東京地下鉄(以下、東京メトロ)が11月8日に発表した2013年度上半期(4~9月期)の決算は、売上高が1949億円(前年同期比3.0%増)、本業の儲けを示す営業利益が539億円(同16.2%増)。上半期としては過去最高の数字となった。地下鉄の利用者数が大幅に増え、旅客運輸収入は同3.8%増の1551億円を記録した。

2013年3月16日に相互直通運転が始まった

好調の要因として挙げられるのが、今年3月16日から始まった副都心線と東急東横線との相互直通運転(相直)化だ。

西武池袋線、東京メトロ有楽町線、東武東上線、みなとみらい線を含めた5社6線のネットワークが実現したことで、副都心線の利便性が向上。4月~9月までの副都心線の1日平均の輸送人員は前年同期比10.9万人増の47.0万人と、実に3割も増加した。

“お出かけ需要”が活発化

ただし、東京メトロの好調は「相直効果」だけが要因ではない。

この上半期は、定期の利用客が前年同期比で増えた駅は全体の9割、定期外では全体の8割にのぼった。同社は運輸収入の増加56億円のうち、副都心線の相直効果が19億円、豊洲地区の再開発にともなう利用客増が3億円、のこり34億円が景気状況による上振れと見ている。

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