みずほ提出資料の精査を怠った金融庁の問題

どうなる、みずほ。週刊東洋経済緊急ルポ<2>

撮影:尾形文繁

10月29日、自民党本部で開かれた財務金融部会では、議員が、「金融庁の検査体制はどうなっているのか。今回のみずほ銀行の事例を見ると、かなり疑問だ」と、出席を求めた金融庁幹部を厳しく叱責していた。

お粗末だった金融庁

確かに金融庁もお粗末だった。

9月27日、金融庁がみずほ銀行に下した業務改善命令。その理由として挙げたのは、反社との取引に関する情報が「担当役員止まりとなっていること」だ。

だが、それは事実ではなかった。頭取が出席するコンプライアンス委員会や取締役会にも情報は上がっていたのだ。

もちろん第一義的責任は、誤った報告をしたみずほ銀行にある。第三者委員会の報告書でも、「特定の個人の認識や記憶に依存した組織的な対応態勢の欠 如が、本金融庁検査における過誤報告を招いた」と指摘されている。だが、金融庁側にも不手際があった。業務改善命令という重い行政処分を行うのに、その根 拠を十分に確認していなかったからだ。

次ページ資料は置いてあった
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
インテルの<br>パラノイア的技術経営

インテル中興の祖、アンディ・グローブ。数々の英断で、プロセッサー半導体市場で無双の企業を作り上げた。グローブの愛弟子である、インテル全盛期のトップが語る技術経営の神髄。