現状打破へ、JTBとLCCがランデブー

パック旅行拡大で格安航空の”アキレス腱”を克服

JTBとジェットスターのタッグは需要をどこまで掘り起こせるか(撮影:今井康一)

リアル旅行最大手との連携は、起死回生の一打となるか。

格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは、航空券と宿泊の予約をセットで行う「ダイナミックパッケージ」分野でJTBとの提携を拡大。10月24日から「るるぶトラベル」サイト(JTBグループでeコマース事業を手掛けるi.JTBが運営)において、日本の旅行会社としては初となる、LCCを利用した国内線(ジェットスターの全14路線)と宿泊予約のダイナミックパッケージツアー「るるぶトラベルツアー」の取り扱いを始めた。

LCCのアキレス腱の1つだった、予約当初からキャンセル料がかかってしまうという欠点を、JTBが扱う募集型企画旅行の商品に組成することで解消。3週間前までのキャンセルであれば、キャンセル料はかからない。これまでLCCの利用が少なかった家族連れや高齢者層の取り込みを狙う。

航空券と宿泊の別予約より安いケースも

「別々に予約するより安くなることもある」と語る今井社長(撮影:今井康一)

その名が示すとおり、LCCの運賃は、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)といったフルサービスの航空会社に比べて、かなり割安だ。

たとえば「東京から大阪へ行き、11月5~6日にドーミーインなんばに1泊して帰ってきた場合、ジェットスター(成田-関空)なら1万9100円、JALやANA(羽田-伊丹)なら3万0400円だった」(今井敏行i.JTB社長)。

客が予約する際には、るるぶサイトからジェットスターの予約システムへ航空券の空き状況を照会に行く。そのため、ジェットスターのサイトに直接アクセスする場合と比べても、予約の取りやすさという面では変わらない。だが、JTBの提携するホテル、旅館など全国1万5000軒の宿泊施設と一度に予約が可能なうえ、「季節や場所によっては、LCCと宿を別々のサイトから予約するより安くなることもある」(今井社長)。

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