高リターン続く、米株ファンドのこれから

選別相場の兆しも

11月4日、米ファンド調査会社モーニングスターによると、ことしは米国のアクティブ運用ファンドのうち57%がベンチマークをアウトパフォームし、2009年以来最高となっている。ウォール街で10月撮影(2013年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 4日 ロイター] -米ファンド調査会社モーニングスターによると、ことしは米国のアクティブ運用ファンドのうち57%がベンチマークをアウトパフォームしている。このパフォーマンス比率は例年の37%を大きく上回り、2009年以来最高である。

株式ファンドが好調なのは、4年以上にわたる足並みをそろえた上昇相場のためだが、主導株と出遅れ株への分裂は始まっている。米企業の四半期決算発表シーズンを迎えたここ数週間は、こうした線引きが一段と鮮明になっている。

第3・四半期の決算が予想を上回った企業は69%近くに上る。これは平均並みの数字だが、今回は市場予想を下回る企業が特定業種に集中せず、どの業種にもやや目立つ業績悪化企業が存在する。

ハイテク企業を見ればそれが分かる。トムソン・ロイターのデータによると、現時点でハイテク企業55社の84%が予想を上回る決算を発表した。それでもIBMは弱い決算内容を受けて2年ぶりの安値に落ち込み、複数の半導体メーカーが失望的な業績予想を発表した後に売られた。

キャンター・フィッツジェラルドの調査ノートによると、個別株のパフォーマンスが株式指数にどれだけ連動するかを示す指標は、2011年にピークをつけた後に07年以来の水準まで低下している。つまり、大半の銘柄のリターンが株式指数のリターン近辺に集まるのではなく、個別株のパフォーマンスには幅広く格差が見られるのだ。

言い換えると、投資家は勝者か敗者のいずれかを選んでいることになる。S&P500種で2009年3月の安値から170%近く上昇した強気一辺倒の相場には、そろそろ陰りが出始めていることを示唆している。S&P500種は07年の安値以降、33回にわたって高値を更新してきた。今となっては大きく売り込まれて、急反発するチャンスが残された銘柄は数少ない。

ファンドマネージャーたちはセンセーショナルな割安銘柄を探し回るのではなく、持続的な強みがある企業や、相場の下落期にも失われなかった企業価値がまだ表面化していない銘柄に焦点を当て始めている。

リッジワース・ラージキャップ・グロース・ファンドのマネージャー、マイケル・サンソテラ氏は「最終的には回復の勢いが衰えるにつれて選別プロセスが始まる。良好な業務を取り行う企業の方が、多くの注目を集めやすい」語った。

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