親と近居の「共働き夫婦」が最強と言える理由 マイナス面もあるが、メリットがハンパない

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たとえば、横浜市のとある駅から徒歩圏内の新築マンション(7500㎡)を見てみると、相場はだいたい4500万円台です。それが、同じエリア、同じ広さでも贅沢を言わず築30年ほどのものになると、物件にもよりますが、なんと約半額まで下がります。

【新築マンションと中古マンションの返済例】

借入金額
(万円)
返済期間 住宅ローン
(フラット35) 
(固定金利)
返済総額
(万円)
返済月額
(万円)
5000 新築35年 1.25% 6175.8 14.7
2500 中古25年 1.15% 2877.8 9.6
3500 新築35年 1.25% 4323.1 13.4
1750 中古25年 1.15% 2014.4 6.7

新築を選ばず、親が暮らす中古マンションを選んだ場合、そもそもの住宅価格の違いはありますが、月々の返済が5~6万円抑えられます。

「リノベして住む」という選択で高い満足感も

しかも返済期間もローンを組む関係上、普通は10年短くなるため、支払い総額は半分以下になります。中古でも、耐震性に問題がなく水回りなどの管理がしっかりしていれば、心配ありません。自分好みの間取りにリノベーションすれば住みやすくできますし、小さいころから住み慣れたマンションなので、周辺環境についても熟知していて生活しやすいというメリットもあるでしょう。

こうして近居になることで、両親がマンションの上下の階、隣の棟、歩いてすぐのマンションで暮らしているといったケースがとても増えています。

ほかにも、両親が近くにいることで経済面でもサポートが得られやすくなります。自然と食事を一緒にすることが多くなるため、食費の多くを両親が負担してくれたり、子どものおもちゃや洋服、自転車などもよく買ってくれたりするとお聞きします。おやつ代など細かいものも合わせると、年間10万円以上の金額を負担してもらっていることになるでしょう。近くにいるからこそ受けられるメリットは大きいのです。

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