非バックパッカーに人気?変わる「ホステル」

もはや「安かろう、悪かろう」ではない!

過去のイメージとは違う、おしゃれなホステルが日本各地に出現している(写真は台東区蔵前にある「Nui」の1階ラウンジスペース)

低予算で世界を旅する個人旅行者、バックパッカーにはおなじみの宿泊施設「ホステル」。1泊1人当たり2000~3000円台、6~10人の相部屋というのが特徴で、外国人の個人旅行者向けの安宿という印象が強い。だが最近、そんな一般的なイメージを覆す、新しい「ホステル」が東京都内に出現。外国人だけでなく、国内旅行者からも人気を博している。

ハイセンスすぎるホステルが出現

東京スカイツリーまで徒歩15分、東京都台東区蔵前にあるNui(ヌイ)。開放感がある高い天井、コンクリート打ち放しの壁、温かみのある木のテーブルにオブジェ――ヌイの1階ラウンジは、一見すると宿泊施設というより、内装デザインにこだわった飲食店のようだ。

実際、夜7時から深夜0時までは、宿泊客以外も利用できるバーとして営業している。日中のラウンジで、PCを見ている人、本を読んでいる人、コーヒーを飲んでいる人など世界各国の人々が思い思いにくつろぐ様子は、日本の下町とは思えない。「国籍、職業、年齢、性別などあらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を作りたい」(ヌイを運営する株式会社Backpackers'Japanの清水翔太郎さん)という会社創業当時の思いが、このラウンジの姿に集約されている。

Backpackers'Japanの創業は3年半前、2010年2月だ。従業員の平均年齢は20代後半と若い。しかも、ホテル、旅館業などは未経験者ばかり。同級生6人でスタートした。

おもちゃ屋の倉庫を改装したヌイは、東京都台東区下谷にあった築90年の古民家を改装した1店舗目のtoco.(トコ)に続き、2軒目だ。いずれも、内装リフォーム、宿のホームページデザイン、接客など、従業員が得意分野のスキルを持ち寄り、できるかぎりコストを抑えた。こうして、快適性と安さを両立している。

たとえば、2段のパイプベッド。既製品をそのまま使うと、上下どちらかに寝る人が寝返りをするたび、ベッドが大きく揺れてしまう。そこでヌイでは木材を仕入れ、手作りで揺れの少ないベッドを製作。さらにカーテンで仕切るなど、相部屋でも快適に過ごせる工夫を施している。

宿泊の予約は簡単。世界のバックパッカーズが利用する安宿の検索サイト、Hostelworld.com(ホステルワールド)と、アジアを中心とした海外格安ホテル検索サイトのagoda(アゴダ)で、ほかの宿と価格や口コミ情報を比較し、宿のホームページ経由で予約するだけだ。

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