ネットとSNSが“歴史の情弱”を生む皮肉

グローバルエリートが後継者を募集?

ブルネイで開催されたASEANプラス3で顔を合わせた日中韓の首脳。東アジアでは歴史問題をめぐる軋轢が増している(写真:AP/アフロ)

「いや~塩野さんも、佐々木編集長も、グローバルエリートのお株を奪う、ええこといってはるな~」

先日の対談記事を読んで「一週間遅かったか!」と無念に思い上海で小龍包を食べながら地団太を踏んでしまった。「東洋経済オンライン」躍進の秘訣の一つとして、ジャーナリストだけでなく現場で活躍するビジネスパーソンのコラムが増えたことが上げられるが、この対談で語られていた「ジャーナリストが学者やコンサルタントと勝負しなければならなくなった」「ジャーナリストがオピニオン・ポジションを取らなければならなくなった」というのはまさに私が思っていた問題意識である。

しかし皆が避けたがる敏感な話題で強いオピニオンポジションを取り続けると、今日もまたネットで血祭りに上げられるうえ、“歴史モノ”の話題は大してアクセスを稼げない上編集部の皆さんは私と見解を同じくしているわけでもないので申し訳ないのだが、「編集部と意見が違っても、多様な意見を戦わせるためにいろいろな意見を載せます」と言ってくれる太っ腹な編集の皆さんに感謝する次第である。

前回のコラムでもまた、ネットでの炎上をアクセスに変える炎上コラムニストがネット空間で約1名プカプカ漂流していたわけだが、今回も性懲りもなく、続編に挑ませていただきたい。

以下では戦後70年も経って東アジアの政治経済的な連携の重要性が増している中、なぜこれほど歴史認識で軋轢が深まっているのか、国際政治とメディア業界の変化という視点から親愛なる読者の皆様と一緒に考えていきたいと思う。

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