ロシア大統領選、現職のプーチン氏が圧勝へ スターリンに次ぐ長期政権、任期2024年まで

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 3月18日、ロシアで大統領選の投開票が行われ、現職のプーチン大統領が開票率ほぼ50%の段階で75.0%の票を獲得し、再選が確実となった(2018年 ロイター/Alexander Zemlianichenko/POOL via Reuters)

[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアで18日、大統領選の投開票が行われ、中央選挙管理委員会によると、現職のプーチン大統領(65)が、開票率70%超の段階で75.9%の票を獲得し、再選が確実となった。

任期は6年で、2024年までとなる。プーチン氏は2000年以降、大統領または首相として政権を担ってきた。今回の再選により四半世紀近くにわたりロシアを支配することになり、旧ソ連の指導者スターリンに次ぐ長期政権となる。

プーチン氏は欧米に対する防衛を強化し、生活水準を引き上げると表明している。

プーチン氏の勝利は幅広く予想されていた。

プーチン大統領は勝利を宣言

今回の大統領選にはプーチン氏を含めて8人が立候補していたが、対抗馬として有力視された候補者はおらず、野党指導者ナワリヌイ氏は出馬を認められなかった。

プーチン氏の次に得票率が高いのはロシア共産党のグルディニン氏(約13%)、続いて自由民主党のジリノフスキー氏(約6%)となっている。

プーチン大統領は勝利宣言を行い、大統領選での勝利は厳しい状況下で達成したことに対する信任投票だと受け止めているとし、「この結束を維持することが非常に重要だ」と述べた。

英南部でロシア元情報機関員に軍用神経剤が使用された事件を巡り、ロシアと英国は外交的に対立している。プーチン大統領は18日、ロシアが同事件に関与したと考えることはばかげており、ロシア政府は英国側と協力する用意があると述べた。

プーチン氏がいつまで実権掌握を望んでいるかは明らかになっていない。

ロシアでは大統領の連続3選は認められておらず、プーチン氏は2008年、大統領を2期務めた後に首相に転じた。2012年から大統領の任期は、それまでの4年から6年に延長されている。

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