ヨドバシがネット通販で「漫画」を売る理由 藤沢副社長「家電より非家電の割合が圧倒的」
当初の売り上げは微々たるもの
――楽天市場のサービス開始が1997年、アマゾンジャパンがサービスを始めたのは2000年でした。他方、ヨドバシがECに参入したのも1998年と、国内ECの黎明期にあたります。
インターネットの商用利用が本格的に始まったのは、1990年代前半のこと。当時は紙のカタログやテレホン・ショッピングなどの通販の全盛期。米国を見ても、アパレルやスポーツ用品などを扱うカタログ通販の企業が無数にあった。ネットを使って通販を始めれば、これの代替になるのではと思った。
そこでJava(プログラミング言語の1つ)が普及しはじめたことを契機に、ECサイトを作ることになった。当初は300~400品目程度の小規模なもので、売上高など微々たるもの。ちなみに、2016年からスタートした即時配送サービス「ヨドバシエクストリーム」の構想は、当時からあったものだ。
――当時からECが拡大するという見方をしていたのでしょうか。
古い話になるが、大学で受けていた経済系のゼミで、「将来何が残って、何がなくなるか」という議論をすることがあった。様々な理論を使って、私が導き出したのは、以下の3つのものは残るという結論だ。
1つ目は恋人、2つ目は泥棒、そして3つ目が運送業者だ。いくら時代が進んでも、モノを移動する仕事はなくならないと。
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