中年でも「安全に起業」するための条件7つ まずドブに捨ててもいい1000万円を用意せよ
安心と安全はセットで語られることが多いが、実際には、「安」という漢字を使用しているということ以外にこの2つの言葉には何の関係もない。安全は統計的・確率的に算出可能な物理量として表現可能だが、安心は個々の人間の心理的状態に過ぎないので、ある数値で安全が表現できるということと、それが安心かどうかは無関係である。
安心を売るサービスには注意が必要
不特定多数に対して安心を販売しているサービスには、注意が必要だ。生命保険がその典型だろう。安心は、対象となる事象に関する知識や情報量と相関関係がある。
たとえば、飛行機に乗るという行為にどの程度の安心を感じるかは、安全に関する情報をどの程度持っているかによってかなり異なる。情報量がゼロに近い人(飛行機がなぜ飛べるのかがまったくわかっていない人)と情報量がほぼ完全な人(パイロットなど)、中途半端な情報量しかない人が感じる不安の大きさは異なるだろう。
生命保険も、保険料の一部を会社の経費にできる(損金算入)制度を活用することで、経営者の退職金の積立のために使えば、比較的安全な商品として活用できるが、大半の人はきちんとしたシミュレーションをせずに契約しているはずだ。ここでは「万が一に備えて」という、怪しげな営業トークが登場する。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら